建築学科講義一覧
地震エネルギーを受ける建築物の耐震性能を知る
担当講師:秦 一平 / 講義内容は「地震エネルギーを受ける建築物の耐震性能を知る」というテーマです。なるべく,専門用語をつかわないで説明したいと思います。これまでの地震で多くの建物が被害を受けてきましたが,同じ地震でも壊れる建物と壊れない建物があります。今日はその違いを,“地震エネルギーの視点”からわかりやすく解説していきます。特に講演ポイントは,「地震のリズムと建物のリズム」です.なぜ同じ地域で…
建築物は社会の写し鏡
担当講師:二瓶 士門 / 建築物は,社会の要請にともなって進化してきました。例えば集合住宅は,産業革命以降の近代化によって都市部への人口集中が進み,19世紀に資本家が労働者のために住宅を整備したことが始まりとされています。その後,工業化・都市化・車社会の到来を見据え,建築家たちはさまざまなモデルを設計してきました。日本では,戦後に多くの集合住宅が建設され,独自の文化として定着してきました。 「なぜ…
建築の高層化と高強度コンクリート
担当講師:中田 善久 / 近年,都市部の再開発や集合住宅の高層化に剛性が高くコストが安価である高強度コンクリートが数多く使われています。従来のコンクリートは,コンクリート強度に上限があるため,柱間が狭い,柱が大きいなど,空間に制限がありました。ここでは,高強度コンクリートが開発された経緯や特徴を建築材料の観点から紹介します。また,霞ヶ関ビルなどの高層建築物の変遷にも触れます。
実験動物と実験動物施設
担当講師:蜂巣 浩生 / 私たちの健康で安全な生活が,多くの動物実験に支えられていることをご存知ですか?その実験に使用されているのが実験動物で,実験動物に関連する施設の総称を実験動物施設といいます。実験動物は,ペットや動物園の動物たちとはまったく異なる,厳密に制御された環境の中で飼育されています。私たちの生活のために有益な情報をもたらしてくれる実験動物と,その実験動物を取り巻く環境のコントロールに…
建築の再生―「リノベーション」と「コンバージョン」―
担当講師:古澤 大輔 / 既存の建物を改修する「リノベーション」や全く新しい用途に変更する「コンバージョン」。老朽化してしまった建築物を再生することに,今注目が集まっています。 本講義では,建築のユニークな再生事例を紹介しながら,これからの建築はどうあるべきか,皆さんと考えていきたいと思います。 コーシャハイム千歳烏山住棟改善モデル事業撮影:堀田貞雄 シェアプレイス東神奈川99撮影:鈴木竜馬 アー…
保育施設の音・振動環境
担当講師:冨田 隆太 / 現在,保育施設については,待機児童の問題などが取り上げられる一方で,周辺住民の反対などで開園までこぎつけられなかったケースなど,多くの問題がニュースなどでも見られ,社会問題となっています。そもそも,保育施設の音環境を考える上で,乳幼児のことを考えれば,当然,外部環境が静かな場所に建設されることが望ましいと思います。しかしながら,そういった観点からの議論よりも,むしろ,乳幼…
建築構造学-地震との闘いと建築を実現するテクノロジー-
担当講師:田嶋 和樹 / 建築構造学の役割の1つは地震などの安全な建物を世の中に実現することであり,もう1つは建築家による優れたデザインを実現可能な技術を提供することです。本講義では,初めに日本の耐震技術が地震との戦いの中で磨かれてきた経緯に着目し,過去の地震被害を振り返りながら,地震被害から得た教訓について解説します。また,著名な建築家による建築作品を紹介しながら,それらの作品の中で使用されてい…
美術館建築の楽しみ
担当講師:佐藤 慎也 / 建築物は,何らかの目的を持ってつくられていきます。例えば美術館は,美術作品を展示し,それを観客が鑑賞することを目的としています。時代によって美術作品のかたちは変化しており,絵画や彫刻だけではなく,空間そのものを作品として体験させるインスタレーションと呼ばれるものまで現れています。そのため,美術作品の変化に応じて,美術館も変化を遂げる必要があるのです。 そんな美術館の歴史を…
建物が壊れるのは何故か?
担当講師:宮里 直也 / 建築の構造力学の分野では,建物が壊れないように様々な工夫を行っています。それらの工夫について,「建物が壊れるメカニズム」について理解することで,いろんなことがわかってきます。基本的な構造力学の考え方に加え,現在の建物に使われている最先端の工夫等を紹介します。
住宅の高断熱化と省エネルギー
担当講師:井口 雅登 / カーボンニュートラル社会を目指すため,住宅でもエネルギーをできるだけムダなく使うことが求められています。住宅で使われるエネルギーのうち,約3割は暖房に使われているため,まずは「高断熱の家」にすることがとても大切です。そのうえで,太陽の熱などの自然エネルギーを上手に使ったり,エネルギー効率のよい機器を選んだりすることも重要です。そして,2025年4月からは,新築住宅の省エネ…
ベルリン-変貌する都市と建築
担当講師:田所 辰之助 / 東西を隔てていた壁の崩壊からはや四半世紀,ベルリンの街は大きく変貌しました。都市再開発が進められ,世界中から建築家が集い,いまや現代建築デザインの実験場のようです。戦災を越えて残された歴史的建造物も大切に使い続けられています。世界遺産となった博物館島を中心とするエリアでは,古典的な建物にさまざまな工夫が施されて,現代の建築として甦っているさまを見ることができます。新中央…
都市計画の誕生 産業革命に対処した技術
担当講師:宇於﨑 勝也 / 高等学校の世界史では,英国において農業革命を背景に,ワットによる蒸気機関の改良によって産業革命が起り,「世界の工場」と呼ばれるまでに発展したこと,労働運動・社会主義に結びついていくことが紹介されています。ここでは産業革命が引き起こした社会状況をさらに詳しく紹介し,それら「公害」を契機に近代の「(問題解決型の)都市計画」という新たな技術が創出され,暮らしやすく住むための方…
建築のデザインコンセプト
担当講師:山中 新太郎 / 建築における理念やデザインコンセプトについて講義します。 講師による庁舎や小学校,公園などの公共建築の建築設計コンペ提案を用いて,地域の課題や住民ニーズをどのように建築デザインへと結びつけていくかを説明します。 横浜・象の鼻地区プロポーザルコンペ案
音や光の感覚と建築での利用
担当講師:橋本 修 / 私たちは日常的に「見る」「聞く」「触れる」といった感覚を通して自らをとりまく環境を認識し,その時の状況や判断によって行動しています。では,音楽やアナウンスなどを「聞く」ための空間づくりとは? 視覚に障害を持つ方々のためのサイン環境整備とは? ・・この講義では,音や光など人の感覚を伴う情報伝達が重要となる場面での建築の快適性や安全性をテーマに,空間の環境評価や整備のし方につい…
よい建物はつくり方が大事
担当講師:渡邉 悟士 / 超高層や大規模な建物をつくるためには,設計を工夫するとともに,それを実現するための特別な材料や作り方(工法)が必要になります。ここでは,コンクリートに関する技術開発と,それを適用した建物について紹介します。 超高強度コンクリートの製造(図版・画像等の出典や引用元:渡邉悟士、保利彰宏、鳴瀬浩康、長瀧重義:シリカフュームが高強度コンクリートの物性に及ぼす影響の評価に関する研究…
自然素材と建築
担当講師:廣石 秀造 / 担当講師:廣石 秀造 建築は,身近で入手しやすい自然由来の材料(自然素材)を用いてつくられてきました。その結果,国や地域ごとに特色ある建築が生み出されています。近年では,環境への配慮の観点から,このような自然素材の価値が改めて見直されています。しかし,各素材には固有の特性があり,それぞれの特徴と向き合いながら適切に活用していくことが求められます。 本講義では,自然素材と建…