まちづくり工学科講義一覧
都市空間を“開かれた”“都市活動の場”にするためのまちづくり手法 -制度設計・仕組み・事例紹介-
担当講師:山﨑 晋 / 過密している都市部の中で良好な環境を確保するためには,道路や公園等の公有地だけでは十分ではなく,民有地にも地域住民や来訪者が使える空間を確保することも必要です。しかし,民有地には当然ながら所有者がいます。都市部の地価は高く,開発や建設の事業性を考えると,そのような土地に地域に開かれた空間を作り出すことは難しい側面もあります。さらに,せっかく空間を確保したとしても,そこが使わ…
地域課題を解決する“再生可能エネルギー”を活かした 環境・防災まちづくり
担当講師:田島 洋輔 / 米国主催の気候変動サミットにおいて2050年までに脱炭素社会の実現する方針の公表を受けて,再生可能エネルギーが普及しておりますが,ここにきてその動きはますます活発化する方向にあります。その背景には,これまでの気候変動問題への対応という従来型の動機のみならず,再生可能エネルギーを活用した地域課題の解決という“まちづくり(地域活性化)の視点”が存在するためです。まちづくりで重…
こころと体が健康に暮らせるためのまちづくりと工学的支援
担当講師:植田 瑞昌 / 世界保健機関(WHO)では,Well-beingを「個人や社会の良い状態」と定義しており,「健康と同じように,それは日常生活における一つの要素であり,社会的・経済的・環境的な条件によって決定される」としています。まちには多様な人々が暮らしており,ひとそれぞれに異なるWell-beingがあります。そして,人々が健康的に暮らすためには,食事や運動のほかに,心地よい空間や住ま…
都市の「見える化」であなたのまちを再発見しよう
担当講師:栗本 賢一 / みなさんは,自分が住んでいるまちについて,どれくらい知っていますか?毎日見慣れた風景の中にも,実は気づいていない魅力や課題が隠れているかもしれません。 この講義では,地域計画や都市デザインを専門とする教員が,データ分析や情報解析の手法を用いて,まちの姿を「見える化」する方法をわかりやすく解説します。人口の変化,土地の使われ方,経済活動,交通ネットワークなど,さまざまな角度…
身近な「まち」の魅力を観光の視点で考えてみよう
担当講師:西山 孝樹 / 決して観光地ではない「まち」においても,その地域と多様に関わる人々を指す,いわゆる関係人口等に焦点を当てたまちづくりも盛んに行われるようになってきました.このような著名な観光資源がなくとも,地域住民の日常生活や歴史文化が魅力となり,人々が集う賑わいある「まち」を創造することが期待されています.本講義では,それらを実践する最新動向を参照しながら,実際の観光まちづくりに関する…
デザインの力で“まち”に賑わいを生み出す
担当講師:落合 正行 / 住み開きによる“まちなか”シェア空間2000年代に入り,日本社会はシェア(共有)の時代に入ったといわれ,あらゆるものを人々と共有することで,新たな価値を生み出すデザインが重要となっています。そのひとつに,住まいの一部を“まち”に開き,自らコミュニケショーンの場として公共化する活動として「住み開き」が注目を集めています。私自身も「住み開き」を実践していますが,こうして生み出…
魅力あるまちを創る「ランドスケープ」という手法ーみどりと観光からのまちづくりー
担当講師:押田 佳子 / 近年,観光立国に向けかじ取りを進めてきたわが国では,国内外からの来訪者が急増する一方で,一部の人気観光地において過剰な観光客の集中による弊害「オーバーツーリズム」が生じる事態となりました。具体的な事例として,自然観光地においては踏みつけや騒音により自然環境が損なわれ,歴史観光地においては混雑や交通渋滞,地域住民のプライバシーの侵害などが挙げられます。このように,観光は地域…
日々の生活を支援する工学技術のいろいろ
担当講師:依田 光正 / 多くの人たちは,食事や入浴など日々の生活でおこなうことに特別な不自由を感じることなく過ごしています。このような日々の生活も,妊婦になったり,家族に小さな子供がいたり,病気や事故,そして誰もが迎える老化によって困難になることもあります。このようなときには,いろいろなかたちで支援を受けることになりますが,その支援をできるだけより良いものにする方法が工学技術にもあるのです。これ…
地震災害を軽減する
担当講師:仲村 成貴 / 日本は世界でも有数の自然災害多発国です。自然災害は生活環境を一変させてしまいます。人々が安全に安心して暮らすことのできる環境を整備するためには,自然災害にどのように対処したらよいのでしょうか。自然災害は,地震,津波,火山噴火,雨,風などの自然現象が,構造物や人々の生活に作用することによって発生します。つまり,自然現象を災害へと変え,被害を大きくするメカニズムは,人間社会に…
学校や自宅を事例にして防犯まちづくりを考えてみよう
担当講師:田中 賢 / 皆さんは新聞やニュースで凶悪犯罪の報道を目にして「この犯人は…なぜ?…どうして?」と考えたことはありませんか。まちづくりでは,犯人の生い立ちや犯行の動機を考慮せず,環境に注目する「防犯環境設計(Crime Prevention Through Environmental Design:CPTED=犯罪は環境でコントロールできる)」という考えがあります。ここでは防犯環境設計の…
今,身近な防災を考える
担当講師:後藤 浩 / 日本は四方を海で囲まれています。また,我々は水が無くては生きていけませんので,大きな河川の流れる平野にその居所をもっています。つまり,我々の周りには水が存在します。このため,我々は地震による津波や異常気象によって発生する洪水,高潮などの危険性にさらされています。 このような災害は,他の災害とは異なり,じわりじわりと被害をもたらすものではなく,短期間(一瞬)のできごとであるた…
身近な暮らしの中で取り組む景観まちづくり
担当講師:岡田 智秀 / みなさんは自分自身が暮らしている地域(まち)の中で“誇れるスポット”,“自慢できるスポット”についてたずねられた際,すぐに答えることができるでしょうか?これは一見すると簡単な質問と思われがちですが,著名な観光地ではない,いわゆる“普通のまち”といった場合には,なかなか即答が難しいという声をよく聞きます。その理由は,自分自身が暮らすまちの中で,本当は魅力的な資源があったとし…