交通システム工学科講義一覧
英国の橋-200年以上使われ続ける個性豊かな橋たちは橋梁美を実現している-
担当講師:齊藤 準平 / イギリスには,200年以上も前に造られ,今も現役で使われている橋が数多く存在します。世界初の鉄橋であるコールブルックデール橋,当時世界最長スパンを誇ったメナイ橋,そして“鋼鉄の恐竜”と呼ばれる巨大なフォース橋。さらに,ロンドンの象徴として開閉式構造をもつタワーブリッジ,渓谷に優雅な曲線を描くクリフトン吊橋,船を回転によって上下させる革新的なフォルカーク・ホイールなど,個性…
「生き物」の視点から交通を考える
担当講師:末次 優花 / 道路や鉄道などの交通インフラは,人や物の移動を支え,私たちの移動をより便利にしています。また,都市開発によって住みやすく便利なまちが形成され,私たちの生活を豊かにしています。一方で,人間以外の「生き物」の視点で見ると,開発によって生息地が失われたり,道路が「壁」となって移動が妨げられるなど,多くの生き物にさまざまな影響を及ぼします。 本講義では,交通や都市を「生き物」の視…
世界とつながる空の玄関-成田空港,羽田空港の役割と課題-
担当講師:轟 朝幸 / 最近「グローバリゼーションという globalization」という言葉をよく聞きませんか。国際化社会の進展を指す言葉です。このグローバリゼーションを支えているのが「交通」です。なかでも長距離を高速で移動できる航空輸送の役割は,ますます重要となっています。わが国首都圏の空の玄関は,成田空港と羽田空港です。この2つの空港では,毎日たくさんの人々を迎え入れたり,送り出したりして…
最も身近な道路舗装の役割
担当講師:山中 光一 / 私たちが利用する交通施設(道路,鉄道,空港,港湾など)の中でも,最も身近なのが道路になります。皆さんが自宅の外に出ればすぐに道路が広がっているのではないでしょうか?この道路には,安全で快適に移動ができるよう舗装がされています。日本の道路は,そのほとんどが舗装され,舗装はあって当たり前のものとなっています。しかし,舗装がされていない道路では,雨が降ったりすると路面は凸凹にな…
鉄道構造物のつくりかた
担当講師:谷口 望 / 皆さんが普段使用している鉄道ですが,鉄道車両を支える構造物には交通基盤技術が使用されています.具体的には,計画・構造設計・製作・建設・維持管理などには,それぞれ工学的な技術が複数組み合わされており,その中で交通システム工学は必要不可欠になります.本講義では,これらの技術に関して,具体的な事例をもとに紹介し,どのような場面で交通システム工学が活用されているか実例写真を用いなが…
写真から立体の世界をつくるしくみ
担当講師:李 勇鶴 / ・写真を使って,立体的な空間を再現するしくみを紹介します。・写真を使って,コンピューターが自動で3Dモデル(立体モデル)を作るようすをデモで見てもらいます。・できあがった3Dモデルがどんな場面で使われているかを紹介します。・AI(人工知能)を使って,よりリアルな3D空間を作る最新の技術についても紹介します。 航空写真を使った3D都市モデルの作成(図版・画像等の出典や引用元:…
自動運転で渋滞をなくせるか?
担当講師:青山 恵里 / 私たちの生活をより便利に,快適にしてくれると期待される自動運転ですが,自動運転によって渋滞をなくすことはできるでしょうか?そもそも,なぜ渋滞が起きるのでしょうか?そして,自動運転と人による運転とでは何が変わるのでしょうか?授業では,まず,車の流れの特徴や,渋滞が起きるメカニズムの説明をします.その上で,自動運転が渋滞をなくすことができるのか,一緒に考えてみましょう. 都内…
持続可能な都市のあり方を考える
担当講師:菊池 浩紀 / 日本の多くの都市では,戦後の人口増加に伴い,住宅地や商業地が広がり,都市全体が拡大してきました。しかし近年では,少子高齢化による人口減少や自治体の財政負担の増大などにより,これまでのように都市を広げながら維持していくことが難しくなっています。このような課題に対して,国や自治体もさまざまな取り組みを進めています。例えば,都市機能を一定のエリアに集約するコンパクトシティ政策や…
衛星を使って自分の位置を知るしくみ
担当講師:佐田 達典 / テレビで天気予報を見ていると日本付近の雲の画像がよくでてきます。これは気象衛星から撮影した画像ですが,このように現在人工衛星の利用が身近になっています。衛星には様々な種類がありますが,GPS という衛星からの電波を受信機で捉えると,私たちの現在位置を正確に知ることできます。カーナビゲーションや携帯電話に使われているのでご存知の方も多いでしょう。 カーナビで使われているGP…
多様な移動空間のデザインを考える
担当講師:江守 央 / 人が徒歩で移動する空間はどうあるべきでしょうか?その空間を利用する人にはさまざまな方がいます.例えば高齢者など歩くスピードが遅い人から若い人のなど早く歩ける人もいます.また,車いすやベビーカーを利用している人も同じ空間を共有してい移動をしています. このようなさまざまな人に向けた空間づくりを行うことをユニバーサルデザイン・あるいはインクルーシブデザインといって,日本の主要な…
生活道路の交通安全
担当講師:小早川 悟 / 日本の交通事故件数は平成から令和にかけては減少傾向が続いています。それでも年間2000名をこえる人が交通事故で亡くなっています。現在,交通事故ゼロを目指して様々な取り組みが行われています。 近年,特に注目されているのが生活道路での交通事故対策です。幹線道路と異なり,狭い道路にもかかわらず,自動車と歩行者,そして自転車などが混在して通行する生活道路での交通安全対策の事例を紹…
土を軽くする,強くする(地盤の軽量化・補強の新技術)
担当講師:峯岸 邦夫 / 国土の狭い我が国では,埋立て地のような地盤条件の良くない場所にも交通施設(道路や鉄道,空港など)を建設しなければなりません。その際に従来のような重い材料を使って建設をすると地盤沈下を起こし,交通施設に大きな影響をもたらします。そこで,地盤沈下を起こさないように発泡スチロールを単体や土に混ぜた軽い材料で交通施設を建設する技術や,元々引っ張られる力に弱い土に補強材という材料を…
まるい形の交差点「ラウンドアバウト」のひみつ
担当講師:吉岡 慶祐 / 「ラウンドアバウト(Roundabout)」と呼ばれる円形のかたちをした交差点を知っていますか?このラウンドアバウト,欧米を中心とした海外ではごく一般的な交差点の形式ですが,日本では最近になってようやく注目されるようになり,全国各地で徐々に数が増えてきています。ところで,なぜ,このようなまるい形の交差点を作るのでしょうか?そして,まるい形にすることでどのような利点があるの…