#まちや暮らしの美を追究したい
世界を変える理系という選択(高校1年生向け)
担当講師:惠藤 浩朗 / 理系という学びが,私たちの暮らしを支える技術や社会の仕組みを生み出し,未来の都市や環境をどのように形づくっていくのかを,高校生のみなさんが自分の進路を考えるうえで大切な「世界を読み解く力」として捉え,科学や工学が持つ探究心と創造力がどれほど社会を前へ進めてきたのかを実例とともに示しながら,理系に進むことが自分の可能性を大きく広げる選択であることを説明します。 理系の魅力A…
建築・海洋建築の魅力
担当講師:惠藤 浩朗 / 日本は海に囲まれ,地震や津波と向き合う国だからこそ,建築を学ぶことは人々の暮らしを守り,未来の社会を形づくる力につながります。本講義では,海という特別な舞台に視点を広げ,まだ活用されていない広大なフロンティアに建築がどのような可能性を開くのかを紹介します。海に浮かぶ施設や洋上風力発電を支える構造物,災害に強い海上拠点など,海上空間は新しい都市やインフラの候補地として注目さ…
建築物は社会の写し鏡
担当講師:二瓶 士門 / 建築物は,社会の要請にともなって進化してきました。例えば集合住宅は,産業革命以降の近代化によって都市部への人口集中が進み,19世紀に資本家が労働者のために住宅を整備したことが始まりとされています。その後,工業化・都市化・車社会の到来を見据え,建築家たちはさまざまなモデルを設計してきました。日本では,戦後に多くの集合住宅が建設され,独自の文化として定着してきました。 「なぜ…
英国の橋-200年以上使われ続ける個性豊かな橋たちは橋梁美を実現している-
担当講師:齊藤 準平 / イギリスには,200年以上も前に造られ,今も現役で使われている橋が数多く存在します。世界初の鉄橋であるコールブルックデール橋,当時世界最長スパンを誇ったメナイ橋,そして“鋼鉄の恐竜”と呼ばれる巨大なフォース橋。さらに,ロンドンの象徴として開閉式構造をもつタワーブリッジ,渓谷に優雅な曲線を描くクリフトン吊橋,船を回転によって上下させる革新的なフォルカーク・ホイールなど,個性…
音が目の前に現れる–情報技術と融合したオーディオシステム–
担当講師:大隅 歩 / 音楽を聴くときに用いるスピーカですが,このスピーカには実に多くの種類があります。このスピーカの中には超指向性スピーカと呼ばれるものがあり,近年の情報技術と融合して様々な場面でオーディオシステムとして使用されるようになりました。超指向性スピーカとは,非常に狭い範囲のみに音が聞こえるように開発されたスピーカで,超音波を使用しています。このスピーカを用いると,騒音問題となっている…
身近な「まち」の魅力を観光の視点で考えてみよう
担当講師:西山 孝樹 / 決して観光地ではない「まち」においても,その地域と多様に関わる人々を指す,いわゆる関係人口等に焦点を当てたまちづくりも盛んに行われるようになってきました.このような著名な観光資源がなくとも,地域住民の日常生活や歴史文化が魅力となり,人々が集う賑わいある「まち」を創造することが期待されています.本講義では,それらを実践する最新動向を参照しながら,実際の観光まちづくりに関する…
デザインの力で“まち”に賑わいを生み出す
担当講師:落合 正行 / 住み開きによる“まちなか”シェア空間2000年代に入り,日本社会はシェア(共有)の時代に入ったといわれ,あらゆるものを人々と共有することで,新たな価値を生み出すデザインが重要となっています。そのひとつに,住まいの一部を“まち”に開き,自らコミュニケショーンの場として公共化する活動として「住み開き」が注目を集めています。私自身も「住み開き」を実践していますが,こうして生み出…
超高層建築物の構造と歴史
担当講師:高橋 孝二 / 2011年3月に発生した東日本大震災では,超高層ビル群が大きく揺れ動く様子や高層階の人々が立っていられず床に這いつくばっている様子など,驚きの映像が記憶に新しいと思います。これは「長周期地震動が原因で,高層ビルや高層マンションが大きく揺れました。」と報道等で言われています。こう言われてもなんだかピンとこないと思います。 本アカデミーでは,「何故このような現象が起きるのか」…
建築の再生―「リノベーション」と「コンバージョン」―
担当講師:古澤 大輔 / 既存の建物を改修する「リノベーション」や全く新しい用途に変更する「コンバージョン」。老朽化してしまった建築物を再生することに,今注目が集まっています。 本講義では,建築のユニークな再生事例を紹介しながら,これからの建築はどうあるべきか,皆さんと考えていきたいと思います。 コーシャハイム千歳烏山住棟改善モデル事業撮影:堀田貞雄 シェアプレイス東神奈川99撮影:鈴木竜馬 アー…
建築構造学-地震との闘いと建築を実現するテクノロジー-
担当講師:田嶋 和樹 / 建築構造学の役割の1つは地震などの安全な建物を世の中に実現することであり,もう1つは建築家による優れたデザインを実現可能な技術を提供することです。本講義では,初めに日本の耐震技術が地震との戦いの中で磨かれてきた経緯に着目し,過去の地震被害を振り返りながら,地震被害から得た教訓について解説します。また,著名な建築家による建築作品を紹介しながら,それらの作品の中で使用されてい…
建物が壊れるのは何故か?
担当講師:宮里 直也 / 建築の構造力学の分野では,建物が壊れないように様々な工夫を行っています。それらの工夫について,「建物が壊れるメカニズム」について理解することで,いろんなことがわかってきます。基本的な構造力学の考え方に加え,現在の建物に使われている最先端の工夫等を紹介します。
多様な移動空間のデザインを考える
担当講師:江守 央 / 人が徒歩で移動する空間はどうあるべきでしょうか?その空間を利用する人にはさまざまな方がいます.例えば高齢者など歩くスピードが遅い人から若い人のなど早く歩ける人もいます.また,車いすやベビーカーを利用している人も同じ空間を共有してい移動をしています. このようなさまざまな人に向けた空間づくりを行うことをユニバーサルデザイン・あるいはインクルーシブデザインといって,日本の主要な…
まちの魅力-見つけ方と楽しみ方
担当講師:三友 奈々 / 本講義では,日本の中での地域差,海外との差を知ることで,客観的に自分の住むまちの魅力に気づいて誇りを持てるようになったり,自分の家や自分の部屋のようにまちに関心を持てるようになったりすることを目指しています。また,海外を含めた他の地域やそこに住む人々に対して興味を持つきっかけになればと思います。講義は,大きく二部に分かれます。前半は,主に日本の事例を用いて,まちの魅力の見…
美しい橋はどのように生まれるか
担当講師:関 文夫 / 見知らぬ土地に行きたいという人類の望みを叶えるために「橋」が造られる。より遠くへ,より長く,人類の欲望は,果てしなく,「橋」は,その時代の技術力を風刺した傑作品ともいえます。「橋」は,架橋されるとその地域に根差し,地域の風景として存在感までも現れてくるので不思議な構造物です。その魅力のひとつに,計算されつくした構造から生まれるカタチがあり,空間という機能の洗練から生まれるも…
まるい形の交差点「ラウンドアバウト」のひみつ
担当講師:吉岡 慶祐 / 「ラウンドアバウト(Roundabout)」と呼ばれる円形のかたちをした交差点を知っていますか?このラウンドアバウト,欧米を中心とした海外ではごく一般的な交差点の形式ですが,日本では最近になってようやく注目されるようになり,全国各地で徐々に数が増えてきています。ところで,なぜ,このようなまるい形の交差点を作るのでしょうか?そして,まるい形にすることでどのような利点があるの…
身近な"まちの歴史"の再発見
担当講師:阿部 貴弘 / 人の生い立ちを知ると,その人によりいっそう親しみがわくように,身近な"まちの歴史"を知ることで,普段何気なく暮らしているまちに,魅力や愛着を感じるようになります。そうしたまちへの愛着は,クオリティ・オブ・ライフ,すなわち"暮らしの質"を高めるまちづくりの原動力となります。ところで,日本のまちは,実に多様な成り立ちを誇っています。全国の主要都市の多くは,近世の「城下町」を起…
大空間建築のデザイン-建築家のイメージ・言葉
担当講師:長谷川 洋平 / 2007年に世界文化遺産に登録されたオーストラリアの「シドニー・オペラハウス」は,その姿からヨットの帆や,白い貝殻が連想されるといわれています。岬の先端に位置するという環境から建築家はこのような大胆なかたちを提案したのではないでしょうか。この授業ではシドニー・オペラハウスのような大きな屋根をもつ建物を大空間建築として着目し,その成り立ちについて説明します。また大空間建築…
環境とコミュニケーション―「エコロジー」って何だろう?
担当講師:勢力 尚雅 / 「環境」って何でしょうか。多くの人は,わたしたちの外にある自然環境を考えるかもしれません。しかし,環境とは,自然環境のことだけではありません。その証拠に,自然環境だけでなく,衣食住環境,経済環境,情報環境,医療環境などが,わたしたち(の身体,思考,ライフスタイル,価値観など)をつくっており,これらの環境はわたしたちと切り離すことはできないのです。わたしたちは,政治,法,経…
自然素材と建築
担当講師:廣石 秀造 / 担当講師:廣石 秀造 建築は,身近で入手しやすい自然由来の材料(自然素材)を用いてつくられてきました。その結果,国や地域ごとに特色ある建築が生み出されています。近年では,環境への配慮の観点から,このような自然素材の価値が改めて見直されています。しかし,各素材には固有の特性があり,それぞれの特徴と向き合いながら適切に活用していくことが求められます。 本講義では,自然素材と建…
図形を分類してみよう
担当講師:橋口 徳一 / 数学の研究の目指すものは永遠の「真理」であると言うことができます。「真理」の探求のし方にはいろいろなパターンがあります。対象(例えば数や図形)のもつ性質を明らかにする,さらに進んで対象を分類する,方程式等の解法を見出す,あるいは,現象を記述するモデルを構成する,など様々です。私の専門である幾何学では,目標は「図形を分類することである」と言うことができます。分類するというの…
音楽の数学(バイオリンの純正率とピアノの平均律)
担当講師:山中 雅則 / 音楽には基本的で重要な数学がいたるところに隠されています。それは大学で習う複雑で高度なものではありません。すべて高校数学の基本事項です。さて,皆さんはどのような数学が隠されているか分かりますか?三角関数,対数関数,指数関数,有理数,無理数,素数,公約数と公倍数,素因数分解,有理数と無理数の整合,多項式と整数方程式・・・などが音波,音の大きさと聞こえ方,平均律,純正律,音階…