日本大学理工学部
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2019年11月29日

レポート

【開催報告】海洋建築工学科 第1回海洋建築セミナー「宇宙と深海から眺めた海」

11月23日(土)に海洋建築工学科主催による「第1回海洋建築セミナー」が開催されました。当セミナーは海洋建築工学科の居駒知樹教授が実行委員長を務め、日本船舶海洋工学会・海洋教育推進委員会主催の「第60回海洋教育フォーラム」との共同開催となっており、海洋建築に関する建築意匠、計画、構造、海洋・海域利用、海洋環境保全等の様々な分野の専門家によるご講演を通じて、多様な領域が共存する海洋建築の最新のトピックスや分野としての奥深さや興味深さを中高生や一般の方々に発信していきます。

第1回のテーマは「宇宙と深海から眺めた海」。地球の約7割を占める海を「宇宙」と「深海」の領域から捉えた視点に関して、専門家による講演が行われました。

1つ目の講演は、宇宙航空研究開発機構(JAXA)・研究開発員の小野温氏による「水循環変動観測衛生『しずく』GCOM-Wデータと利用」。
2012年に宇宙空間に打ち上げられた観測衛星「しずく」の観測技術や精度に関してご説明いただいた上で、宇宙から観測した地球上の海の表面温度や降水量、風速、海氷分布がどのように見えるのか、貴重な観測画像とともにご紹介いただきました。こうしたデータが台風の進路解析や漁業、船舶航行に役立っているそうです。私たちの身近な海の生活に宇宙からの観測データが関係していたとは驚きですね。

次いで2つ目の講演は、日本海洋事業株式会社・しんかい6500パイロットの石川暁久氏による「深海底をズームイン!」。
未だ解明されていない事象が多く存在する海ですが、その中でも未知の世界と言われているのが深海の世界。水深6500mの世界を調査可能な調査船「しんかい6500」のパイロットである石川氏が見てきた神秘的な深海の世界についてご説明いただいた上で、こうした調査研究を支えている深海調査船支援母船「よこすか」、自律型無人探査機「うらしま」の技術や調査フィールドに関してご講演いただきました。

当日は50名を超える方々にお越しいただき、専門領域に対する様々な質問や仕事内容に関する素朴な質問まで挙がるなど、会場は盛り上がりを見せていました。今後も海洋建築セミナーでは、海洋建築に関連した分野の専門家の方々にご講演いただく機会を設け、海と建築の興味深さを皆さまに発信していく予定です。ご期待ください。

【開催報告】海洋建築工学科 第1回海洋建築セミナー「宇宙と深海から眺めた海」

【開催報告】海洋建築工学科 第1回海洋建築セミナー「宇宙と深海から眺めた海」

実行委員長である海洋建築工学科・居駒知樹教授による趣旨説明の様子

【開催報告】海洋建築工学科 第1回海洋建築セミナー「宇宙と深海から眺めた海」

小野氏による観測衛星「しずく」から観測した地球上の海の状況に関するご講演

【開催報告】海洋建築工学科 第1回海洋建築セミナー「宇宙と深海から眺めた海」

石川氏による「しんかい6500」が捉えた深海の幻想的な世界に関するご講演