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2020年09月04日

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物質応用化学科 超分子化学研究室の研究成果が、英国王立化学会Physical Chemistry Chemical Physics誌のback coverに採択されました。

物質応用化学科 超分子化学研究室 博士後期課程3年の神翔太さん、須川晃資准教授らの論文が、英国王立化学会誌Physical Chemistry Chemical Physicsのback coverに採択されました。
金ナノ粒子は、局在型表面プラズモン共鳴という特異な光共鳴現象によって、分子よりも高い光消失係数を誇ります。さらに、高い光/熱エネルギー変換能を有するがゆえ、近未来のがん治療材料や、環境調和エネルギー源としての活用が期待されています。一方、ベーシックな球形の金ナノ粒子は主に可視域でも短波長域でしか光共鳴を起こすことが出来ず、それよりも長波長域では効率的に集光することは出来ない、という致命的な欠点がありました。
 そこで神さんらは、太陽光のような低い光子束密度光であっても駆動可能であるとして注目されている、三重項対消滅型アップコンバージョン現象(低エネルギー光:長波長光を高エネルギー光:短波長光に変換する現象)の活用によって、この欠点の改善に成功しました。すなわち、通常金ナノ粒子が集光できない長波長光を、アップコンバージョン現象を利用して短波長光に変換することで、金ナノ粒子の集光波長域が拡大可能であることを見出しました。この研究成果は、上述の近未来治療技術や環境調和エネルギー源である太陽光の有効活用に結びつく重要なものであり、英国王立化学会Physical Chemistry Chemical Physics誌に掲載されることになりました。

題目
Upconverted emission-driven photothermal conversion with gold nanospheres based on triplet-triplet annihilation
著者
Jin, Shota; Sugawa, Kosuke; Takeshima, Naoto; Igari, Shuto; Inoue, Wataru; Honda, Jotaro; Yoshinari, Satoshi; Watanabe, Shiryu; Kanai, Daisuke; Kanakubo, Kotomi; Otsuki, Joe
掲載誌
Physical Chemistry Chemical Physics
物質応用化学科 超分子化学研究室の研究成果が、英国王立化学会Physical Chemistry Chemical Physics誌のback coverに採択されました。