日本大学理工学部 日本大学大学院理工学研究科
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2022年10月18日

教育・研究お知らせ

【日本大学<理工学部×国際関係学部>×静岡県×東急株式会社】しずおか自動運転ShowCASEプロジェクトについて

【日本大学<理工学部×国際関係学部>×静岡県×東急株式会社】しずおか自動運転ShowCASEプロジェクトについて

 日本大学と静岡県で『日大×静岡県で紡ぐ新たな創出の息吹』と題した自動走行実証に向けた連携・協力に関する協定を本年8月に締結。日本大学と静岡県と東急株式会社の「産官学」の未来へ繋ぐ連携プロジェクト「しずおか自動運転ShowCASEプロジェクト」がいよいよ本格的な実証実験に向け動き始めました。
 交通システム工学科の藤井敬宏教授は、将来的にJR三島駅と、トヨタ自動車が2024年に第1期のオープンを目指して建設を進めている次世代技術の実験都市「ウーブン・シティ」まで、自動運転で将来アクセスできるような「地域連携情報ハブ拠点」を形成することを提案。
 まずは、JR三島駅前にある国際関係学部三島駅北口校舎ロビーに無人運転の「遠隔コントロールセンター」を設置し、これからスタートする松崎町と沼津市で実施される無人運転の公道を使用した走行実験の状況を、リアルタイムで監視し、横断歩道・交差点の通過時・路上駐車の回避など、自動運転車両が運行可否を判断できない場合の支援方法を検討します。
 その他、国際関係学部矢嶋ゼミナールと連携し、「地域連携情報ハブ拠点」のニーズとシーズの検討、さらに、ウーブン・シティと関わる世界各地から来訪される方々の支援として、国際関係学部の多言語に長けた学生をコンシェルジュとした情報発信、自動運転車利用案内センターとしての機能(MaaS(Mobility as a Service)の案内・支援)も想定。
 近い将来、JR三島駅とJR下土狩駅間の自動運転を目指します。

理工学部では、交通システム工学科藤井敬宏教授とともに、同学科石坂哲宏准教授による今後の主な取り組みの概要は次の2つ。
 ① 目標フレーミング効果を想定した自動運転システムの受容性の向上に関する研究提案
 ② 自動運転レベル4による従道路交通を加味した路線信号制御に関する研究提案
  目的:ミクロ交通シミュレーションを用いた路線信号制御の評価
  1. 従道路の自動運転車によるV2Iで従道路を含めた信号パラメータの最適化
  2. 幹線道路の副道とUターンを活用し、幹線道路と従道路の交差をなくした道路構造に切り替えた際の改善効果の検証
その他、ミクロ交通シミュレーションを活用した局所最適と全体最適の調和の検討も行う予定。

総合大学としての日本大学の強みを活かし、理工学部交通システム工学科も参加することでの自動運転技術のさらなる発展・普及、自動運転のテクノロジーを通じて未来へ向けて、技術のみならず、様々なヒト・モノ・情報を繋げる「しずおか自動運転ShowCASEプロジェクト」は、今、大きく動き出します。

【日本大学<理工学部×国際関係学部>×静岡県×東急株式会社】しずおか自動運転ShowCASEプロジェクトについて

遠隔コントロールセンター実験状況