日本大学理工学部 日本大学大学院理工学研究科
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2023年10月28日

メディアお知らせ

交通システム工学科 藤井敬宏特任教授「国際関係学部三島駅北口校舎から発着する自動運転車の実証実験」を行います(ご試乗は事前予約制)

交通システム工学科 藤井敬宏特任教授「国際関係学部三島駅北口校舎から発着する自動運転車の実証実験」を行います(ご試乗は事前予約制)

 10月27日(金)三島市の豊岡武士市長の定例記者発表にて、自動運転実証実験の発表があり、NTTコミュニケーションズ(株)様、(株)NTTドコモ様の連名でプレスリリースされました。JR三島駅北口から徒歩0分に立地している国際関係学部の校舎から長泉町のJR下土狩駅(御殿場線)間で「地域に適合した新たなモビリティ形成」に向けた自動運転の実証実験~富士山南東スマートフロンティア協議会、日本大学、地域交通事業者と連携~を目指しています。(詳細はリンクをご覧ください。)
 昨年度は、静岡県の事業として「産官学」の未来へ繋ぐ連携プロジェクト(しずおか自動運転 Show CASE プロジェクト)において、理工学部と国際関係学部の学部間連携を図りながら、国際関係学部北口校舎内に遠隔コントロールセンターを設置して、自動運転車の走行状況をリアルタイムで監視したり、運行可否の判断支援を試行したり、2台の車両を1人の監視者で同時監視したり、より高い安全性を確認する実証実験を行いました。
 また、実験期間中に、富士山南東スマートフロンティア協議会のメンバーである三島市・裾野市・長泉町さんの首長さんと藤井敬宏特任教授で「未来へのアプローチ」と題する座談会を開催し、県主体の事業から、地元の自治体が自分事として市民や町民の新たなモビリティを考える必要があるという首長間の思いが共有され、2023年7月、清水町さんも加わった2市2町の取り組みへ、そして日本大学として理工学部と国際関係学部が継続して協力体制を取りながら、国土交通省の自動運転の補助事業にチャレンジすることになりました。

 なぜ、このJR三島駅周辺で実証実験を行うのか?

 それは、藤井敬宏特任教授が提案した将来計画と短期計画から動き始めました。
 将来計画としては、JR三島駅と、トヨタ自動車が2024年に第1期のオープンを目指して建設を進めている次世代技術の実験都市「ウーブン・シティ」まで、自動運転でアクセスできるよう、新幹線の乗り換え拠点としてJR三島駅前にある国際関係学部 三島駅北口校舎ロビーに「地域連携情報ハブ拠点」を形成して、自動運転技術のさらなる発展・普及、自動運転のテクノロジーを通じて未来へ向けて、技術のみならず、様々なヒト・モノ・情報を繋げるプロジェクトです。しかし、実験車の走行速度(20km/h程度)では現実的ではありません。
 短期計画としては、JR東海道新幹線三島駅北口(三島市)とJR御殿場線下土狩駅(長泉町)を結ぶ 「下土狩文教線」の区間約1.5kmを自動運転車で結び、御殿場線を利用して、JR岩波駅まで、そしてウーブン・シティまでシームレスな移動を確保するMaaS(Mobility as a Service)を将来的に導入する提案です。

 今回、皆さんにご案内する実証実験は、この短期計画に基づいて、国土交通省の「地域公共交通確保維持改善事業費補助金(自動運転実証調査事業)」の採択を受け、富士山南東スマートフロンティア推進協議会(代表団体三島市)が主体となり、小型バスタイプ車両(ポンチョ)を用いた自動運転実証運行を行うものです。
 また、三島市、裾野市、長泉町、清水町の2市2町の複数の自治体で取り組みは、将来的な地域全体の活性化を図るものとして期待が広がるものであり、それを3社の地域交通事業者、自動運転車の開発事業者、そして大学が連携して未来のモビリティを検討する場となっています。
 さらに、今年度の実証実験には、交通システム工学科の石坂哲宏准教授が、自動運転車の社会実装に向け、沿線地域の住民や企業、さらに試乗者の方々の自動運転車の導入に関する社会的受容性を評価する学術的な連携も組み込まれています。
 なお、今回の実証実験は、11月15日10時より一般の方々の事前予約を受付できるよう準備を進めています。(事前予約は添付ポスターのQRコードから行ってください。)

 皆様の御参加をお待ちしております。

 ■実証実験実施日程:2023年12月1日(金)から2023年12月4日(月)まで
  ※天候等の条件により、内容が変更になる場合があります。
 ■実施主体:富士山南東スマートフロンティア推進協議会 代表団体三島市
      (三島市・裾野市・長泉町・清水町)
 ■全体コーディネート:エヌ・ティ・ティ・コミュニケーションズ株式会社 東海支社
 ■実証実験支援:日本大学理工学部 交通システム工学科(藤井敬宏 特任教授)
 ■自動運転車両提供・起動設定:先進モビリティ株式会社
 ■遠隔管理者・車内保安員:伊豆箱根バス、富士急シティバス、東海バス
 ■遠隔監視システム:株式会社NTTドコモ(本社 クロステック開発部)、株式会社東海理化電機製作所
 ■リスクアセスメント
  実施者:エヌ・ティ・ティ・コミュニケーションズ株式会社 東海支社
  有識者:日本大学理工学部 藤井敬宏 特任教授
  安全確保指導:静岡県警三島警察署
 ■フィールド/施設提供:三島市、長泉町、日本大学国際関係学部
 ■ネットワーク・5G・路側カメラ:エヌ・ティ・ティ・コミュニケーションズ株式会社 東海支社

<試乗に関するご案内>三島市Webサイトより

 ・すべて事前予約による試乗となります。予約サイトでご予約ください。
 ・原則、片道乗車となります。往復乗車ご希望の場合は、往路・復路それぞれご予約ください。また片道乗車の場合、乗車場所への送迎は致しませんので、公共交通等をご利用ください。
 ・試乗は無料となります。運賃は発生いたしません。
 ・集合場所は 日本大学三島駅北口キャンパス1階、又は下土狩駅前ロータリーとなります。
 ・集合場所には駐車場はありませんので、公共交通機関でお越しになるか、マイカーでお越しになる場合は付近の時間貸駐車場をご利用ください。
 ・出発時間は前後いたしますので、早めに集合場所にお集まりください。人数確認を行った後に乗車しますが、確認時に居ない方をお待ちすることなく出発しますので、あらかじめご了承ください。
 ・試乗後、アンケート記入にご協力いただきますようお願いいたします。
 ※荒天などの事情により予告なく運休または発着時刻が変更になる場合がありますので、あらかじめご了承ください。