日本大学理工学部 日本大学大学院理工学研究科
  1. HOME
  2. 研究情報
  3. 研究者情報
  4. 冨田隆太教授

研究者情報

建築環境工学,音環境,環境振動

建築学科

冨田 隆太教授/博士(工学)

TOMITA RYUTA

専門

建築環境工学,音環境,環境振動

キーワード

重量床衝撃音

集合住宅では,居住後のトラブルとして,上階からの重量床衝撃音の問題が多い。重量床衝撃音は,子どもの飛び跳ね,走り回る音や大人の歩行音に代表される。一般に,RC造では,コンクリートスラブ厚さが性能を決める主な要因であり,建設後のトラブルには対応できない。そのため,重量床衝撃音を防止するための設計が重要視されています。現在,床仕上げ構造で重量床衝撃音遮断性能を向上させる研究の実用化にも取り組んでいます。

環境振動

人の動作や電車等によって,床や家が揺れる現象を環境振動という。環境振動は,建築物の構造にも大きく関係するため,設計段階での検討が非常に重要です。現在,居住性から見た環境振動評価基準の作成や戸建住宅を対象とした実用的予測方法に関する研究に取り組んでいます。また,これまでカーペットや畳等のやわらかい床上で環境振動測定はできませんでしたが,測定が可能になる新たな測定方法の実用化にも取り組んでいます。

高架下保育施設の音・振動環境

2019年4月現在で,東京都市圏の鉄道高架下保育施設については60施設を超えています。これらは,保育施設専用の建物として単体で計画されている保育施設とは,音・振動環境の観点からも大きく異なると考えられます。具体的には,空気音だけでなく,鉄道高架橋橋脚からの固体伝搬音,鉄道高架下地盤からの固体伝搬音・振動等の問題が懸念されます。保育施設の音・振動評価基準と高架下保育施設の設計指針の提案を目的に研究に取り組んでいます。

メディア出演

保育施設と騒音 考える(2017 東京新聞),騒音二の次保育園整備(2019 毎日新聞),注目の大学研究室(2020 アーキテクツマガジン)